木と私

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吹きざらしだった店内が。。。

道を歩く人と必ず目があって気まず〜〜かったのが。。。

 

もう、この店がなんなのか

何屋なのか、

何してんの〜〜〜か

ドアを開けないとわからなくなりました。

 

普通の店主さんだったら、きっと

外から見て、何屋か見える

雰囲気でもわかるようにするもんだろうけど

私は違う。

外の人にどう映るかなんてどうでもいい。

中にいる人がどれだけ落ち着けるのかってこと。

それが大事。

 

今日は、みつこと

作業用のあれこれを買いに行き

今日から現場で

お手伝いが始まりました。

 

そしてそして、ずーーーと温めてきた

どうしてもこれだけは譲れない私のこだわりの

板を材木屋さんで

カウンターになる板と、メインになる棚板を

意を決して買ってきました!!

ここまで長かった〜〜〜。

辛かった〜〜〜。

ほんまに。

 

 

板の種類に何を選ぶか。

木を知らない私。

 

でも、これええ。って

一目惚れした板を見つけたんです。

 

なのに。

 

こんなもん、博打や。

削ってみんとどんだけの価値があるなんか

わからへん。

無難な、数もあって、選びやすい杉にしとけ。

お前、時間どれだけ残っとるんや。

金も限界があるやろう。

どないすんねん。と

何も木のことも知らへんやつが。。。と。

言われ、もう辛くて辛くて

もう選択すらさせてくれない。

これだけはどうしても妥協したくないと

思っていたけど、うん。と言うてしまい。。。

冤罪人になる気持ちがわかる。。。ぐらい

追い詰められて凹みまくってました。

 

太刀打ちできないということ。

木は詳しくない。

だから、言い争うことすらできない。

 

ちなみに杉はとっても良い木なんですよ。

ほんまに。

ええ木なんです。

うちの店でも、リビングのフローリングは杉です。

とっても柔らかくて、子供が転んだって

大丈夫。

 

私が選んだ木。

この〜〜木なんの木、の木。

モンキーポットという木。

 

今材木産業も

中国人のバカ買いのせいで

木が全く手に入りにくい時代で

しかもこのモンキーポットは

今もきっとこれからも一枚板で大きな板は

手に入らないらしい。

 

たまたま、昔仕入れたらしいモンキーポットの板が

徳島の材木屋に眠っていたのを

一目惚れしたわけです。

 

これもすごい縁やと思ったんです。

こんな木、そうそう見つからへんし

出会わない。

 

これでいこう!!

絶対かっこええ。

存在感ある。

絶対にこれがええ!!って

決めたはずなのに。。。。

 

これがええんや!!って

言えなかった。

 

私が杉が嫌なんやろうなと

おっさん連中は思ってはいたんやろうけど

杉しか考えさせてくれなかった。

 

でも急にここにきて

桜はどうやと言われたわけです。

 

杉よりはまし。

まし。。。とまた

自分に言い聞かせたわけです。

 

で、今日桜の木を買いに行ったら

理由はよくわからないけど

売ってくれなかったんです。

おっさん曰く、

急に惜しくなったんやろうと。

めっちゃええ桜の木やったそうです。

 

で、もうほなら杉でいくぞと

言われて、その時点でも

嫌やと言えなかった。

 

ほな選んでくるわ。と言われて

もう、すごく落ち込んでしまったんだけど

どうにもならず。。。

 

そんな私を見て

旦那さんに

ほんまにええんか?

杉でええんか?

お前の店やぞ!!

なんのために店新しくしたん?

どんどん、体の中に言葉が入って行きました。

 

杉や嫌!!

(ほんまに杉も良い木です。)

 

桜の木を打ってもええというた人が

どうやら死んだじいちゃんの知り合いかなんかやって

桜になった時に何かの縁やろと言われたけど

死んだ、生きてる時はくそじじいだったじいさんが

私に

お前、そんでええんか?

お前はそんな我慢するやつでないやろう。

失敗してもええやないか。

いてまえ!!っと

言われた気がしたんです。

不思議ですね。

 

おっさん連中には

こんな高い木を選んで

お前、商売続けていける保証ないんぞ。

すぐに潰れるかもしれんのに

こんな木、ほんまに使うんか?

言われ続けて、店もできてないわで

かなり凹んでいたので

じいさんの、喝が耳の中で響きました。

 

おっちゃん、ごめん。

モンキーがええ。

店潰れてもいい。

それでもこの木がええんや。

最初からこれがええって思ってたん。

だから、お願い、これ選ばせてと。

 

ようやく自分の口から言うことができました。

 

木も人間と一緒で

同じものは一つとしてないから

杉だって、よ〜〜く見れば同じじゃない。

でも、不思議なもんで

杉のようにどれもよく似た格好のものを

今まで選んできたことがない。

だから、やっぱり私じゃないし

むしろ杉を選んだら自分がだめになりそうな気がしたわけです。

 

木なんて、どれも一緒。

なんでもええやんっていう人もたくさんいると

思う。

 

でも、うわ〜〜〜。

なんやこの店はと

言わせたい。

 

植物の力はすごい。

この存在感のある板で

森林浴とまではいかないにしても

落ち着く〜〜って言わせてみせますので

楽しみにしていてください。

 

私が一番楽しみだけどね。

 

店のカウンター、棚板を見て

こんなストーリーがあったんやなと

そんでここに選ばれてこの木は来たんやなと

知っといてほしかったので

しんどい私の話をしました。

 

 

今、モンキーポットの木は

世界で一箇所、フィージー島というところからのみしか

輸入できないんだって。

より一層、愛おしいです。

ほんまに。

 

自分の店やけど、

みんなの店でもあるかね。

知っててほしかった。

どうやって、どうなって店が出来てるのかってね。

 

そして

明日は朝一で加工をしているのを見に行きます。

おっさん連中も私の意志を

ちゃんと受け入れてくれたようで

お前がそこまで思いがあるんなら

精一杯やらせてもらうわなと

言うてくれました。

 

なんでも、覚悟が伝われば

無理と思ったことも

通るんですね。

でも、ほんまに怖かったです。笑

 

24日オープン予定ですが

すぐに始まるイベントがあります。

 

毎年恒例になりました春夏のtamakiniime展。

それに加え今回は

プライベートで家族みたいに仲の良い

北島にある橋本眼鏡さんプロデュース

THEO展をコラボレーションすることになりました。

 

28日スタートで

28日、29日は

食べたり飲んだりしながら

tamakinimeのアイテムや

THEOの眼鏡を選んでいただくという企画です。

THEOはベルギーのメーカーで

今回、このイベントのために

日本代理店オーナークルト氏がベルギーから

わざわざこの2日のために来日してくれて

直接、選んでいただけるそうです。

しかもデットストック300本持参だそうです。

すげ〜〜。

 

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どれ一つ同じものがないので

見るだけでもめっちゃ楽しいですよ。

こんなすごいこと、私の店でしてもいいの〜〜って

感じです。

tamakiも初アイテムが多数並びますので

どうぞお楽しみにしていてください。

tamakiniimeアイテムも生産が全く追いつかず

数量が限られてる中のピックアップだったので

うちに来るアイテムは世界で一つだけしかないものがほとんど。

自分だけのオンリーワンを探しに来てくださいね。

店が出来ていないのでフライヤーを渡せないのですが

徳島の仲良しさんのお店に置いていただいていく予定なので

詳しく情報を載せていますので

チェケラー。です。

 

クルト氏は日本語堪能ですが

できれば英語がいいそうなので

少しでも英語片言でも話せれるのであれば

話してあげてくださいね。

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明日も1日がんばろ!!

前に進むっきゃない!!ぜ〜〜〜〜!!


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